小池英策著
「今日の話題戦記版 駆逐艦隊ガダル奮戦記」(土曜通信社) より 駆逐艦浦波

糧食船だ! 万才! 早速派手に歓迎の信号を送る。
「ヨウコソイラツシヤイマシタ」「イマカラモライニユキマスゼ」
「ダメダメ、コレハ六センタイニヤル」
「ジヨウダンジヤナイ、ジユンヨウカンハ、タクサンモツテイル、マズクチクカンニヨコセ」

 ・・・ 「今日の話題戦記版 駆逐艦隊ガダル奮戦記」 13頁




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第19駆逐隊の隊附として司令駆逐艦に乗り込んだ元海軍大尉の著者が描くソロモンの激闘。

終戦から半世紀以上経った今では「ソロモン」と言えば「やらせはせん! やらせはせんぞぉーっ!!」、「ガダルカナル」とくれば「タカ」になってしまうんでしょうが、この「今日の話題戦記版 駆逐艦隊ガダル奮戦記」が出版された昭和32年当時、「ソロモン」「ガダルカナル」という名称は実に生々しく、重みと痛みを伴うものだったのではないでしょうか。

そんな過酷な戦場を貴重な物資と精強な陸兵とトランプで敵がいるかどうかを占う著者を乗せて駆け回る駆逐艦「浦波」。
今回はタミヤ1/700「吹雪」と「綾波」のニコイチで作ってみたいと思います。

これでようやく「いつか作ろう」と思いつつ物置の隅で10年以上ほったらかしにされていた2つのキットを成仏させてやることができますわ(^0^)





タミヤの特型はかなりのベテランキットで、船首楼の延長、スキッドビームの追加、マストの修正等々手を入れるべき箇所も多いようです ね。

で、私は自身の腕前と相談した結果、これら当然手をつけてしかるべき改修点には全て潔く見て見ぬふりすることと致しました。

悪戦苦闘の舷窓掘りを終え、舷外電路の貼り付けも終了しました。
電路にはプラストラクトの0.3mm角棒を使用しています。
1番砲付近や艦尾等、特型の電路パターンには他の駆逐艦とは違ってカーブで構成されている部分があるんですね。
このようなプラ棒をきつく曲げなければならない場合でも、プラストラクトの高い柔軟性が助けになります。
ただ、プラ棒を曲げて力がかかってしまう箇所にクレオスの流し込み接着剤を使うと一瞬にして破断してしまうので、ここはタミヤの流し込み接着剤を使用するといいでしょう。
直線部分ではクレオスを使った方がキレイに仕上がるので、要は適材適所ということですね。

この後艦橋上部の射撃指揮所にプラ板の風除けを足してから、下塗りの黒塗装に入ります。






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